
封筒を開けて中を見た瞬間、思わず声が出ました。
売上+36.6%、営業利益+191.4%、経常利益+178.6%、純利益+158.1%。
文句なしの“超好決算”です。
それにも関わらず——株価は発表後に下落していました。
「会社からしても、これで下げられたら堪らないよね〜🤔」と思いながら資料を読み返していくと、やはり私が以前から感じていた「特需の終わりへの警戒感」が、数字の裏側にしっかりと表れていました。
なぜ、あえて配当株を手放したのか? 今回はその好決算の裏側と、決算発表直前に売却を選んだ理由、そして小型株投資で学んだ「天井を警戒し、手放す勇気」についてまとめます。
丹青社(9743)とは?
丹青社は、商業施設・ホテル・博物館・展示会など、あらゆる「空間」を企画からデザイン・制作・施工・運営まで一貫して手掛ける、空間プロデュースのリーディングカンパニーです。
テーマパークや大型商業施設の内装なども多く手掛け、“人が集まる場所”をつくるプロフェッショナル。
今回、業績を大きく押し上げたのは「商業その他施設事業」。ホテルやエンタメ分野の改装、そして大阪・関西万博関連の案件が中心で、この一過性のテーマが投資判断のカギとなりました。
丹青社を買った理由
- 高配当・安定性
購入時の利回りは高く、配当性向も無理のない水準。業績も堅調で、安心して保有できると感じました。 - 決算月の分散
「毎月のように配当を受け取りたい」と考えていた私は、他銘柄と決算時期がズレている丹青社を、配当スケジュールの隙間を埋めるピースとして選びました。 - 買いやすい株価帯
購入単価は1,052円(NISA・100株)。小型株らしい手軽さも魅力でした。
AIの力を借りた銘柄発掘
実はこの銘柄、AI(Gemini)に「自己資本比率が高く、利回りも高く、業績が安定していて、配当時期の分散にも使える会社」を探してもらったのがきっかけでした。
特に小型株は情報が少なく、知らない会社も多いので、「自分の分析だけで大丈夫かな?」と不安になることもあります。
だからこそ、AIの客観的な視点を取り入れて、自分の判断を補強するようにしています。
AIは感情抜きで数字や構造を見てくれるので、業績や配当性向などを淡々と整理してくれるのがありがたい。
そのおかげで、“知らなかった優良企業”に出会えるチャンスも増えました。
もちろん、最終的な判断は自分の目で。ですが、AIという“もう一人の相棒”がいるだけで、投資判断の不安が少しやわらぐ気がしています。
「万博関連銘柄」として株価急騰

実際に見て感じた“ピークの実感”
1月には1,000円を切っていた株価が、半年で急上昇。9月12日の中間決算直前には年初来高値を更新し、発表前日の朝には1,501円を記録しました。
業績好調に加えて、大阪・関西万博関連銘柄として注目を集めたことが大きな要因。SNSでも話題が増え、まさに“テーマ株相場”の勢いそのものでした。
私はその後、実際に完成後の万博会場を訪れる機会がありました。あの広大な敷地全体が、まるでテーマパークのように華やかにディスプレイされていて、「ここまで作り上げたのか」と感動したのを覚えています。
でも同時に、「ああ、これがピークだ」とも感じました。あの完成度と盛り上がりを見て、これ以上の上乗せや“次の波”を想像するのは難しい。
数字だけでなく、自分の目で見た光景からも、「一過性の特需は、すでにピークを迎えていた」という確信を持てました。
好決算発表前に売却した4つの理由
- 決算前に増配を発表済み
年間配当を45円 → 70円に引き上げ済み。すでに「決算は良い」と市場が織り込み済み。 - 万博関連という一過性テーマ
需要のピークは明確。来期以降に継続する保証はない。 - 小型株特有の値動きの速さ
上がる時も下がる時も速い。天井を見たら素早く動く必要がある。 - 過去の経験からの警戒感
エヌビディアでも「好決算でも下落」という展開を経験。 同じ“期待の天井”パターンを避けたかった。
こうして私は、決算発表前日の朝、株価が上がったタイミング(1,475円)で売却。 “利確”というよりも、これはリスク管理の一環でした。
利益確定もまた、守りの投資の一部。
「超好決算」の裏側にあった万博特需
改めて決算資料を見てみると、やはり万博関連の好調が業績を押し上げていたことがわかりました。
特に伸びが目立ったのは商業その他施設事業。ホテル・エンタメ分野の新改装、そして大阪・関西万博関連の案件が中心で、このセグメントだけで売上+72.6%、利益+418.8%という圧倒的な伸びを記録。
つまり、今回の好決算の多くは一時的な特需の恩恵。データを見て、「やっぱり、あのとき感じた“天井の予感”は間違ってなかったな」と改めて納得しました。“テーマが終わる前に一歩引く”。これが、小型株投資では何より大切な判断だと思います。
【投資結果】短期で配当+売却益 約4.5万円超のリターン
NISA口座で100株保有していたため、1株35円 × 100株=3,500円の配当を受け取り、1,052円 → 1,475円で売却して約42,000円の利益を確保。
短期間で配当+売却益=約45,000円超のリターンとなりました。決算後に株価が下落したことを考えると、「良いところで降りられた」と感じています。
配当株にも“出口戦略”が必要
「配当株=ずっと持つ」が正解ではありません。銘柄の性格ごとに出口ルールを持つことが大切です。
| 銘柄のタイプ | 基本戦略 | 今回の学び |
|---|---|---|
| 大型・国策銘柄(NTT、商社、銀行など) | 長期保有で配当を積み上げる | 株価変動を気にせず継続保有 |
| 小型・テーマ株(イベント・特需関連) | 株価が走りすぎたら利確も選択肢 | テーマが終わる前に一歩引く勇気 |
まとめ:小型株で磨く「手放す勇気」
今回の利益は小さなものでしたが、「自分のシナリオどおりに動けた」という意味で満足度の高いトレードでした🐼✨
私はもともとインデックス投資と高配当株が中心で、普段はあまり利確をしません。それでも、“終わりのあるテーマ株”はあえて一歩引く勇気が必要だと実感。
派手さよりも、積み上げの安心感。それが私にとって一番“続けられる投資”なんだと思います🌱
そして、丹青社はファンダメンタルズも配当性向も良く、またチャンスがあれば再び買いたい銘柄のひとつ。
今回の学びポイント
- 実際に見た“完成後の熱気”でピークを実感
- 決算・増配が“織り込み済み”のときは注意
- 相場は「期待と現実のギャップ」で動く
- 利確は“守りの投資”でもある
- 再現性を重視するなら、インデックスと高配当が王道
こぱんだメモ
万博の華やかな光景を目の当たりにして、特需の大きさと実感したあの瞬間。
感情ではなく、肌感覚でピークをつかめたのは、これまでの経験と再現性を重んじる投資姿勢があったからこそ。
これからも、焦らず納得して動ける投資を続けていきたいです🐼💭
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今日も読んでくれてありがとう☺️
こぱんだ🐼
おまけ:投資を始めてみたい方へ
私は普段、楽天証券とSBI証券を併用して運用しています。
特にSBI証券はNISAや高配当株投資との相性が良く、管理画面も見やすいのでおすすめです。
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※本記事は筆者の個人的な経験や考えをもとに執筆したものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資は元本割れリスクを伴いますので、最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。



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